東京大学教授らが開発した世界初となる癌の抗体薬(新薬)の臨床試験を12月から
フランスで開始することを、創薬ベンチャー会社の「オンコセラピーサイエンス」
が発表しました。今回、臨床試験(治験)を行う新薬は、これまで治療薬がなかった
癌の一種である、滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)に対する世界初の抗体薬(治療薬)です。
滑膜肉腫は、主に太ももや膝などの下肢に好発する悪性の腫瘍(悪性軟部腫瘍)です。
東京大学の中村教授が滑膜肉腫の全遺伝情報(ゲノム)を解析し、滑膜肉腫の患部に、
他に見られない特異的なタンパク質を発見しました。今回開発された抗体薬(新薬)は、
この滑膜肉腫の特異的なタンパク質だけを攻撃する抗体に、放射性元素を結合させて
作りました。この抗体薬は、滑膜肉腫を放射線で狙い撃ちします。今回、フランスで
臨床試験(治験)を行うことになった背景には、日本国内からは補助金が得られず、
フランスから熱心なラブコールがあったため、臨床試験(治験)は、フランスで行う
ことにしたからでした。日本人が開発した新薬なのに日本で臨床試験(治験)が
行えないのは残念ですね。何をやるにも何を決めるにも遅い厚生労働省は、日本の
研究者や医療技術が海外に流出してしまわないようにちゃんと補助金を出すべきですね。
臨床試験(治験)に興味のある方は、以下の関連サイトが参考になります。
臨床試験(治験)の関連サイト:
【ニュース報道があった日付】
2011年10月17日(月)
【ニュース記事リンク】
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111017-OYT1T01268.htm
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