「腰が痛い」、「腰に痛みがある」、「背中が痛い」、「背中に痛みがある」、
…など、腰が痛い原因や背中が痛い原因には、いくつかの原因が考えられます。
このページでは、腰が痛い症状や背中が痛い症状から、疑われる原因と病気を
簡単にチェックすることができます。腰痛や背中痛に悩んでいる方は、まずは、
疑われる原因と病気をこのページで調べてみましょう。女性で、腰の痛いときは、
月経などと関連がある場合があります。女性の場合は、一度、婦人科医で診察を
受けた方が良いでしょう。また、身体を動かしたときだけに、腰や背中が痛む
場合は、数日間、安静にして様子をみても構いません。しかし、それでも痛みが
取れない場合は、病院に行き、医師の診察を受けるようにしてください。
【腰が痛い場合(主に腰が痛む場合)】
疑われる病気 症状別の確認チャート | ||
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症状は? | → | 腰を動かしたり、腰を使った拍子に痛み(腰痛)が走り、 しばらくの間、痛みで動けない |
疑われる病気はこれです | → | ぎっくり腰 |
症状は? | → | 腰に鈍痛やしびれを感じる (症状が悪化すると動くのが非常につらい) |
疑われる病気はこれです | → | 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) |
症状は? | → | 痛みで前屈するのがつらい、腰に圧痛を感じる (症状が重度の場合は、運動マヒや知覚マヒが起こる) |
疑われる病気はこれです | → | 腰部椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ) |
症状は? | → | 体を動かしたり、運動した後に鈍痛を感じる、 腰に疲労感を感じる、 ときどき、下肢部にしびれなどを感じるときがある |
疑われる病気はこれです | → | 脊椎分離すべり症(せきついぶんりすべりしょう) |
症状は? | → | 症状が重い場合は、下肢部がしびれたり、 知覚マヒや運動マヒが起こる |
疑われる病気はこれです | → | 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう) |
症状は? | → | 寝て起きてからしばらくの間、腰が痛む (しかし、時間が経つと楽になる) |
疑われる病気はこれです | → | 筋炎(きんえん)、筋膜炎(きんまくえん) |
症状は? | → | 腰痛だけではなく、腹痛や吐き気もある、血尿が出る、 (女性の場合は、月経の異常を伴う場合がある) |
疑われる病気はこれです | → | 腎臓の病気、消化器の病気、尿路の病気、婦人科の病気 |
【背中が痛い場合(主に背中が痛む場合)】
疑われる病気 症状別の確認チャート | ||
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症状は? | → | 痛みが体の上腹部から始まり、背中や左肩にかけて 激しい痛みが断続的に同じ強さで続く |
疑われる病気はこれです | → | 急性膵炎(きゅうせいすいえん) |
症状は? | → | 背中だけではなく、首や肩、胸などに痛みやしびれを感じる 背中に重苦しい痛みを感じる |
疑われる病気はこれです | → | 脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう) |
【腰と背中が痛い場合(主に腰と背中が痛む場合)】
疑われる病気 症状別の確認チャート | ||
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症状は? | → | 背中や胸、腰などが痛む (症状が進行すると、体重の減少もみられる) |
疑われる病気はこれです | → | 多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ) |
症状は? | → | 知覚マヒや運動マヒが起こる (症状が重い場合、排尿や排便障害が起こる) |
疑われる病気はこれです | → | 脊髄腫瘍(せきずいしゅよう) |
症状は? | → | 腰や背中などに鈍痛を感じる、 自然と腰が曲がった姿勢になってしまう |
疑われる病気はこれです | → | 骨粗鬆症(こつそしょうしょう) |
症状は? | → | 痛みが強い、安静にしていても強い痛みを感じる (発熱を伴う場合もあります) |
疑われる病気はこれです | → | 骨髄炎(こつずいえん) |
【職業病などで慢性的に腰が痛い場合は腹筋運動などが効果的】
重い荷物を運ぶ職業の人や中腰での作業を長時間しなくてはいけない
職業の人、長時間、イスに座ったまま仕事をしている人などの場合、
ちょっとしたことで頻繁に腰が痛くなることが多いかと思います。このような方は、
あお向けに寝てから、両ひざを立てた状態にし、腹筋運動を行うのが効果的です。
(毎日ではなく、数日おきでも構いませんが、定期的に行うのが望ましいです。)
また、普通の腹筋だけではなく、左右に交互に体をねじりながら行う腹筋も
良いでしょう。また、あお向けに寝て、両ひざを立てた状態から、
ゆっくりと状態を上体を起こし、5秒~10秒程度、上体を止めてから、
ゆっくりと戻す運動も腰痛を和らげる効果があります。
【腰痛や背中痛でを引き起こす内科的な病状について】
腰痛(腰部痛)を引き起こす内科的な病状には、インフルエンザや感冒、
ウイルスの感染症などによる発熱などがあります。また、膵炎、膵癌、
腰椎にできた悪性の腫瘍、多発性骨髄腫、腰椎の細菌性骨髄炎、尿路結石、
前立腺の腫瘍、腎盂腎炎、…などでも、腰の痛みが現れます。
その他にも、腰痛(腰部痛)や背中痛(背部痛)を引き起こす、胆石症、
胆のう炎、胃炎、十二指腸潰瘍、…などがあります。
【重症と思われる場合は病院へ行きましょう!】
腰痛(腰部痛)や背中痛(背部痛)が長引いたり、だんだんと痛みが増していたり、
体が衰弱している場合などは、すぐに病院に行き、医師の診察を受けてください。
【腰が痛かったり、背中が痛かったりするときの応急処置】
腰が痛かったり、背中が痛かったりする場合に有効な応急処置を
いくつか紹介します。
- 固めのふとんで寝て、しばらく安静にする
- 腰痛(腰部痛)や背中痛(背部痛)で、患部に熱をもっていない場合は、
お風呂にゆっくりと浸かったり、温湿布を使用するのが良い。
- 寝起きは、患部に痛みを与えないように両手両足に
体重が分散するようにしながら起きると負担がかからない。
- ぎっくり腰の場合は、最初の1日か2日は冷やすようにし、
痛みが軽くなってきたら暖める。