「子供の急性腹膜炎」の症状
急性腹膜炎(きゅうせいふくまくえん)とは、腹膜部分に起こる
急性の炎症のことです。腹膜とは、腹部の腹腔内(ふくくうない)を
覆っている膜のことです。急性腹膜炎の症状としては、激しい腹痛、
嘔吐、吐き気、発熱、頻脈(ひんみゃく)などがあげられます。場合によっては、
脱水症状やショック状態に陥ることもあります。急性腹膜炎の原因は、
虫垂炎(ちゅうすいえん)、腸閉塞(ちょうへいそく)、消化管潰瘍などの
消化器疾患の合併症として起こります。また、腹部の外傷から細菌に感染
したり、胃液や胆汁などが腹膜へ漏出したりして発症する場合もあります。
「子供の急性腹膜炎」の治療方法
急性腹膜炎の治療方法としては、手術によって、腹腔内の膿などを
取り除きます。細菌感染の場合は、腹腔内を洗浄したり、抗生物質などが
用いられます。急性腹膜炎の進行状態によっては、生命に関わる場合もあり、
大変危険です。子供がお腹が痛いと苦しんでいて、もし、その症状に
急性腹膜炎の疑いが見られたら、すぐに小児科で診察を受けましょう。