「子供のおたふく風邪」の症状
おたふく風邪(おたふくかぜ)は、流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
とも呼ばれ、耳の下が腫れて急な発熱をともなう病気です。
おたふくかぜの症状としては、40度近い高熱が出て、耳の片側、あるいは、
耳の両側のちょうど耳の下の部分が腫れあがり痛みます。頭痛や食欲不振、
咽頭痛などもともないます。耳の下の腫れは、片側だけで終わる場合もあります。
おたふくかぜの原因は、ムンプスウイルスの感染です。
このムンプスウイルスは、2週間~3週間前後の潜伏期間があります。
「子供のおたふく風邪」の治療方法
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の治療方法としては、
耳下の痛みや発熱に対して、それぞれ、解熱剤や鎮痛剤を用いて治療します。
もし、子供が高熱を出し、耳の下が腫れあがるなど(耳の痛みや耳だれがあるなど)、
子供におたふく風邪の疑いが見られたら、小児科で診察を受けましょう。
「子供のおたふく風邪」の予防方法
おたふくかぜのムンプスウイルスに対する特効薬は、
今のところ見つかっていません。ただし、予防接種を受けることで、
おたふくかぜを予防することはできます。おたふく風邪は、
学校保健安全法上の「学校感染症」に指定されているため、
もし、おたふく風邪に感染した場合は、日本では学校への登校停止(出席停止)
などの処置がとられます。「学校感染症」とは、学校保健安全法によって、
「学校で特別に予防をしなければならないもの」として定められた感染症のことです。