「子供の乳児寄生菌性紅斑」の症状
乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)とは、乳児のオシリや
オシリの割れ目、鼠蹊部(腹部と接する下肢の内側や、もものつけね)などの
皮膚に赤い発疹が出る感染症の病気です。乳児寄生菌性紅斑の原因は、
カンジダ菌の感染によるものです。オムツかぶれから移行することが多く、
オムツが皮膚にふれている部分が常に湿っていたり、不清潔な状態だったり、
多汗やステロイド系の薬を使用していて、免疫力が低下しているとき…などに、
カンジダ菌が感染して皮膚に炎症を起こします。乳児寄生菌性紅斑の主な
症状としては、赤い発疹が出ます。また、小さな紅斑や小膿疱も多発します。
悪化すると、かさぶたができて、薄い膜上に皮膚がむけてしまったりします。
「子供の乳児寄生菌性紅斑」の治療方法
乳児寄生菌性紅斑の治療方法ですが、カンジダ菌に対して、
抗菌力のある抗真菌薬を用いります。薬を塗って1週間から2週間程度で症状は、
ほぼ消えます。さらに1週間程度、薬を塗ると完治します。乳児寄生菌性紅斑の
症状の程度が軽い場合は、自然治癒するため、皮膚を清潔に保っておけば、
とくに治療は必要ありません。広範囲に症状が出ている場合は、内服薬を
用いることもあります。乳児寄生菌性紅斑の症状が酷い場合は、非ステロイド性
の抗炎症剤を用いります。子供に乳児寄生菌性紅斑の疑いが見られたら、
まずは皮膚科で診察を受けましょう。
「子供の乳児寄生菌性紅斑」の予防方法
乳児寄生菌性紅斑の予防としては、皮膚をいつも清潔に保ち、
清潔な環境での生活を心がけるようにしましょう。