「子供の急性虫垂炎」の症状
急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)とは、盲腸炎とも呼ばれ、
盲腸(大腸の先端部分を盲腸と言います。)の虫垂部分に起こる炎症
のことです。急性虫垂炎の症状としては、急にお腹が痛み始めます。
最初は、オヘソ周辺やみぞおち周辺などから痛み始め、徐々に
右下腹部辺りに痛みが移ります。急性虫垂炎は、右下腹部の強い痛み
が特徴です。急性虫垂炎のはっきりとした原因は分かっていませんが、
虫垂に異物や硬い便(虫垂糞石)などが詰まって炎症を起こしたり、
また、ウイルスや細菌が感染し、血行の流れが悪くなることが誘因
して急性虫垂炎が発症するとも考えられています。
「子供の急性虫垂炎」の治療方法
急性虫垂炎の治療は、虫垂の切除手術や抗生物質の投与を行います。
急性虫垂炎は基本的には、切除手術が行われます。切除手術が
行われた場合、だいたい1週間から10日ほどで退院できます。
虫垂炎だけでなく、腹膜炎などが併発している場合は、入院期間は
さらに長くなります。小さな子供では、はっきりとした急性虫垂炎の
症状が現れない場合もありますが、子供に急性虫垂炎(盲腸炎)の
疑いが見られたら、すぐに小児科で診察を受けてください。